「親が乗っていた車を相続したけれど、名義変更ってどうすればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
相続による自動車の名義変更には、通常とは異なる手続きが必要です。本記事では、相続時の名義変更の流れや必要書類、注意点を行政書士の視点からわかりやすく解説します。
なぜ名義変更が必要?放置によるリスクとは
相続による自動車の名義変更は法律上の義務ではありませんが、放置することで以下のようなリスクがあります。
- 車を売却・廃車できない
- 事故時の補償が不利になる可能性
- 車を担保にできない
早めの手続きが将来的なトラブル防止につながります。
相続による名義変更の流れ【5ステップ】
- 所有者の確認:車検証で所有者を確認。ローンやリース契約中の場合は所有権解除が必要。
- 相続人の確定:遺言書があれば内容に従い、なければ相続人全員で遺産分割協議を実施。
- 遺産分割協議書の作成:相続人全員の署名・実印が必要。
- 車庫証明の取得:新所有者の住所地の警察署で取得(軽自動車は保管場所届出書)。
- 名義変更手続き:書類が揃ったら運輸支局で手続き。自分で申請 or 行政書士に依頼。
相続パターン別|必要書類一覧
① 相続人が1人だけの場合
- 除籍謄本
- 戸籍謄本
- 印鑑証明書
- 車検証・車庫証明
② 複数の相続人のうち1人が相続する場合
- 遺産分割協議書
- 相続人全員の戸籍・印鑑証明
- 新所有者の印鑑証明・車検証・車庫証明
③ 車を共有財産とする場合
- 遺産分割協議書(共有割合明記)
- 相続人の戸籍・印鑑証明
- 車検証・車庫証明
- 使用者を定める念書
名義変更にかかる費用の目安
項目 | 費用(目安) |
---|---|
戸籍・除籍謄本 | 約500円/通 |
印鑑証明書 | 約300円/通 |
車庫証明 | 約3,000円 |
ナンバー変更 | 約1,500円 |
移転登録手数料 | 約500円 |
ご自身で手続きすれば約6,000円以内で済みます。行政書士に依頼する場合は1~3万円の代行費がかかることもあります。
名義変更後に必要な手続き
- 自動車保険の名義変更:保険会社に連絡し契約変更。
- 売却の場合:名義変更が済んでいないと売却不可。
- 廃車の場合:廃車時も名義変更が必要。
まとめ|手続きに不安があるなら専門家に相談を
相続による名義変更は、自分で行うことも可能ですが、戸籍の取得や遺産分割協議など慣れていないと手間がかかる場面も多くあります。
不安な場合や時間が取れない場合は、行政書士への相談・依頼がおすすめです。
当事務所では、相続による名義変更のご相談・手続き代行を承っております。お気軽にお問い合わせください。
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