【建設業許可】マニフェストとは?重要性と管理方法を解説

こんにちは、行政書士の吉村秀世です。今回は、建設業許可の申請で重要な書類のひとつ「マニフェスト」について、わかりやすく解説します。

実はこのマニフェスト、適切に保管されていないと建設業許可の審査で不利になる可能性があります。「うちはちゃんと処理している」と思っていても、証明書類がなければ不備と見なされることも……。

建設業許可とマニフェストの関係

建設業許可の審査では、行政庁が「法律を守って事業運営をしているか?」を確認します。産業廃棄物の適正処理を証明する書類がマニフェスト(産業廃棄物管理票)です。

建設現場で発生する主な廃棄物

  • コンクリートがら
  • 木くず
  • 廃プラスチック

これらを勝手に処理するのは違法です。許可業者に委託し、その証明としてマニフェストが必要です。

マニフェストの種類と特徴

種類特徴
紙マニフェスト複写式。手書きで控えを保存
電子マニフェストJWNETで管理。検索・保存が容易

どちらでも「保存されているかどうか」が審査対象になります。

紙マニフェストの記載例(B2票)

B2票とは、最終処分が完了し返送される重要な控えです。

項目記載例
排出事業者○○建設株式会社
排出場所東京都新宿区○○現場
廃棄物の種類廃プラスチック類、木くず、紙くず
数量1.5㎥、2㎥
委託先(運搬)株式会社△△運輸(許可番号)
委託先(処分)株式会社□□処理センター(許可番号)
運搬日・処分日2025年4月20日/4月21日

マニフェストの管理方法(基本ルール)

  • 保存義務:5年間(紙・電子とも)
  • 保管方法の例:
    • 紙:現場・月ごとにファイル保管。B2票・D票などを整理
    • 電子:JWNETで一括管理。必要に応じてPDFで紙保管も可

よくある注意点と実務アドバイス

  • 🟠 廃棄物の種類は正確に記載
    例:合成ゴムは「廃プラスチック類」に分類
  • 🟠 許可番号・有効期限を確認
    無許可業者は違法処理=排出事業者が責任を問われます
  • 🟠 B2票の返送確認を忘れずに
    返ってこない場合は早期に督促しましょう

まとめ:建設業許可とマニフェストの要点

ポイント内容
書き方廃棄物の種類・数量・処理先を正確に
保存期間5年間の保存義務
管理方法紙・電子いずれも可。現場別管理が基本
許可確認業者の許可番号・有効期限を確認
返送管理B2票・D票の返送確認を徹底

行政書士からのアドバイス

マニフェストは単なる「伝票」ではなく、法令遵守の証拠です。建設業許可の取得・更新に備えて、日頃から正しい管理が求められます。

「書類整理が不安」「電子化したいけど不安」という方は、お気軽にご相談ください。現場に即した実務的なサポートを行います。

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